
本にも旬がある! 自分で考えて売り場をつくる
接客業と本が好きだったことから、有隣堂に入社しました。また、両親ともに有隣堂で働いていたことがあり、小さいころからよく訪れる馴染みの本屋さんだったことも理由の一つです。
現在は実用書のコーナーを担当しています。意外にも実用書には旬があり、年末には翌年の運勢を占う本や、おせちやお雑煮の作り方の本がよく売れます。寒い時期はお鍋やスープの本、編み物の本などもよく売れますね。暖かくなってくるとまた売れる本が変わってくるので、季節を先取りして「どういった本が求められているのだろう」と考えるのは大変でもありますが、その分やりがいもあります。同じ本でも、展開する場所によっても売れ行きが変わってくるので、本によってどこに置くのがベストなのかを考える必要もあります。
このお仕事を始めるまで、本屋さんはどの店舗も同じように、機械的に本を陳列して売っているのだと思っていました。しかし実際は、店舗ごとに売れる本の傾向が異なり、それに合わせて入荷や陳列を考えるなどの工夫をしています。また、古くて固い印象もあったのですが、有隣堂はトレンドに合わせてフェアを開催したり、新しいイベントをどんどん実施していて、思っていたよりも新しいことに対して柔軟だったんです。有隣堂で働き始めたことで、本屋さんへの印象が大きく変わりましたね。